電源ポチッから13秒。Windowsが起動します。
どうもこんちは。てんむす@どすこい一番星です。
Dellの「Vostro3681」というBTOデスクトップPCを買ったのでその話を。
義実家のパソコンが壊れた
つい先日、妻の実家にあるデスクトップPCが壊れたとの連絡があった。
なんでもPCを起動すると「CMOSエラー」と出て、一発では起動しないとのこと。うーん、想像するに「マザーボードの電池切れかしら?」と思いつつ一度引き取ることに。
自宅に持ち帰り電源を入れてみるとやはり「CMOSエラー」と出る。聞いていたとおりだ。画面がストップし、そこから一度キーを押さないとWindowsが起動しない。義父はこの事象以外不満があるらしく「ブラウザの動作も遅い」と言っていた。
ぼくがたまたま忙しい時期にあったため(普段は暇なんだが)PCを診断している時間がとれなかった。一方で義父もPCが使えないと困るらしく、うちでしばらく預かるわけにもいかない。そのため、買い換えを提案してみようと思った。
もう買ってから5年は経っているPCだし、購入当初から「動作がもっさりしている」という話が聞こえていたので買い換えてもいいんじゃないかと思ったからだ。
義父には「直るかも知れないし、直らないかも知れない」と、占いみたいな曖昧な回答をし、「いっそ買い換えてはどうか?」と確認してみると、やはり「新調したい」とのことだった。
義父はネットサーフィンと、たまにExcelをつかう程度のライトユーザーだ。そのため、デスクトップ以外の選択も探ってみる。ちょっと使うくらいならノートPCの方が便利だし、ネットサーフィンやYoutubeを見るのがメインならタブレットでも充分だと思ったからだ。
それでも義父の答えは「デスクトップ」だった。画面を大きく使いたいそうだ。
とまあ、こんな経緯で義父のパソコン調達の任務を仰せつかった。RPGでいうサイドクエストみたいな感じ。経験値は稼げるかなあ。
パソコンの何でも屋さん
ぼくは身近な人の、PCの相談に乗ることが多い。
修理から始まり、新しいPC購入の相談・購入代行。他にも「○○がしたいのだけれどどうしたらよいか」という要件に対するソリューション提案、およびその実現。なんかこれだけで事業として成立しそうだ。そんなリクエストに答えるのがぼくの趣味。ご奉仕させていただいております。
先月帰省した際は、ぼくの両親のPCを修理した。Windowsの起動に10分以上かかるという内容だった。
昨年の春頃には妹から「甥が大学に入るのでノートPCが必要」と相談をうけた。大学生協から推奨PCの案内が来たけど、それが妥当なのかという話だった。
・・・うーん、他にも沢山。思い返してみると「事業」というよりは「情報システム部」的な位置づけか?
話は横にそれるのだけれど、ぼくの両親はちょっと変わっている。どっちも70歳近い普通のお年寄り。パソコンに明るいわけでもないのに、実家には何故かデスクトップPCが2台、ノートPCが4台、タブレットが1台ある。ほんと何に使っているのやら・・・。母には「べんりー」とたいへん喜んでいただいているので、いいんだけれど。何が便利だ?
パソコンはオンラインで買うのがおすすめ
話を元に戻そう。義父のデスクトップPCの話。
PCはいつもオンラインで買うことにしている。今に始まった話ではないけれど、家電量販店で買うメリットは皆無だと考えている。店頭に並んでるメーカー製PCは必要の無いアプリが沢山入っていてゴチャゴチャしている。価格も、スペックに比べて割高な印象。そのくせ動かなくなったときのアフターサポートがあるわけでもない。
それなら必要なスペックのものをピンポイントで、オンラインで購入した方がお財布に優しい。そうはいっても、PCに詳しくない人からすると、その「必要なスペック」というのがわからないのだと思うのだけれど。後日、「初心者向けパソコン選び方」的な記事を書いてみようかな。
BTOという選択
オンラインでPCを買う際、ショップによってはBTOという方法で注文ができる。BTOとはBuild to Orderの略で、要するには各パーツ(CPU、メモリ、ストレージ等)を好みの物にカスタマイズして注文する方式だ。あらかじめ完成している既製品よりも自由が利く。
購入者はカスタマイズできるから、必要なところにお金を掛けて、必要の無いところは削るということができるメリットがある。
メーカー側からすると、注文を受けてから組み立てるのでコストを安く抑えられる。そしてそのコストダウンが、PCの値段に反映されて、販売価格が安くなるという好循環もある。
購入者にとってもメーカーの取ってもWIN-WINってやつ。
BTOショップはたくさん合って迷う
さて、BTOというものを理解してもらったところで、BTO対応ショップの話をしよう。
買い物をする場合、ふつうは一番安いお店で買えば良いのだけれど、BTOの場合そうはいかない。できあがった製品を売っているわけではないから、お店ごとの比較ができない。ググってみると、やれ「パソコン工房」だ、「ドスパラ」だの「サイコム」だの選択肢がとにかく多い。
とある本によると、「選択肢が多ければ多いほど、人は購入意欲がわかない」という心理が働くらしい。お店選びで「あ、もういいです」ってなるやつだ。
BOT利用者の多くは、最新ゲームやグラフィックデザインもしくは動画編集などでつかうハイエンドなPCを買う人じゃないだろうか。たぶん、自分で組み立てるのは面倒くさいとか。
というか一昔前は自作PCの方が安く済むこともあったのだけれど、最近は「自作」でも「BTO」でも値段はさほど変わらない。むしろ、パーツ間の相性の問題で動かないとか、そういうトラブルもなく、保証もあるBTOのほうがコスパはいい。
ついつい話が横道にそれてしまうのだけれど、何が言いたいかというと、一般家庭でネットサーフィンやWord・Excelを使ったり、会社のリモートワークをする目的で考えるのならば、「多くのBTOショップは除外して良い」ということ。はっきり言って「Dell」と「HP」の二択でいい。どっちも有名な会社だし、誰でも名前くらいは聞いたことあるんじゃなかろうか。
DELLかHPか
また義父のPCの話題に戻ろう。
例にならってDellとHPで比較してみた(一応、他のショップも見たけれど)。今回はDellが一番コスパの良い「超サクサクPC」があったのでそれを買うことにした。
ちなみにいつもDELLの方が安いという訳ではない。HPの方が安いこともあるし、同じ値段ならHPのがデザインがシュッとしている気がする。そのときの値段と好みに応じて使い分けたら良いと思う。
ほんで、一番はじめにも書いたが「Vostro3681」というモデルを購入した。DELLでは特徴ごとにブランドを分けているようだった。
DELLのブランド
- XPS ・・・ ハイスペックPC
- Inspiron ・・・ ミドルグレードPC
- Alienware ・・・ ハイスペックなゲーミングPC
- Vostro ・・・ 低~中スペックの省スペースPC
ざっと、こんな位置づけのよう。
ブランドの位置づけからするとVostroは一番安いモデルに見えるが、実際のところはたいそう速いので甘く見てはいけない。どれだけスゴいかは後で説明します。
しかしVostro・・・ボストロって読むのかしら?ドラクエで育ったぼくは「ボストロール」が頭に浮かぶ。わかる人にはわかると思うけれど、棍棒を持った太っちょな巨人型モンスターの話だ。(下の画像)
Vostro3681で選んだスペック
Vostro3681、今回チョイスしたスペックは以下です。
これで税込み約54,000円。ディスプレイは付かない。価格.comの限定モデルであり「法人向け」の商品になっていた。ちなみに「法人向け」でも、個人で買うことができます。実際、ぼくは法人じゃないし、Vostro買えたし届いたし。
スペック
CPU | Intel i5-10400 |
メモリ | DDR4 8GB |
ストレージ | M.2 NVMe SSD 256GB |
OS | Windows11 |
ビデオカード | Intel UHDグラフィックス630 |
ネットワーク | Wi-Fi11ac、Bluetooth |
Microsoft Office | 無し |
光学ディスク | DVD±RW/CD-RW |
痒いところに手が届くというか、すごい。有線LAN、Wi-Fi、Bluetooth、DVDドライブ、充分な数のUSBポート、HDMIにくわえて旧式なディスプレイにつなぐためのVGI端子も付いている。だいた必要な物は全部付いてる。
パソコンがサクサク高速に動くためのポイント
このPCを選んだ理由は、さっきも書いた通り超サクサクだから。
スペック見ただけで「速い」と思った。ポイントは以下だ。
- ストレージ
- メモリ
- CPU
重要な順に①~③になるけれど、そのバランスも重要。①と②を強くしても③が弱いと足を引っ張り、総合的にダメなPCができあがるという寸法。
Vostro3681では
ストレージ
今回、「NVMe SSD」が一番の目玉。クッソ速いやつだ。NVMeは主にハイエンドなPCに使われる。
ストレージの速さの順で言うと以下の通り。
NVMe SSD >> SSD >>> ハードディスク
メモリ
メモリ8GBは妥当。
4GBだと足りない。ブラウザで複数のタブを開いたり、重いExcelデータで作業しようとすると、もっさりすることがある。
かといって16GBは使いきらず行き過ぎだ。だから8GBがちょうど良い。
CPU
CPUはi5-10400。新しいCPUでミドルクラスの位置づけ。
しかし、侮るなかれ。特にここ数年はCPUの性能向上が著しいらしく「ミドルクラス」と言えど、恐るべき性能がある。
どのくらいスゴいかというと、2年前にぼくが自作で作った「ぼくの考えたサイキョーのPC」、要はゲーミングPCで、今こうして記事を書いているバリバリのメインなんだけど。この「サイキョーPC」で使っているCPU性能の7割近い能力があるらしい。
ちなみにこの「サイキョーPC」のCPUは約7万円もした。Vostro3681は本体込み込みで5万円とちょっと・・・ホント泣きたくなるよ。
実際のところVostro3681は速いのか
実際に使ってみて、速いのか?という話。
ええ、驚くほど速いです。
測ってみたら、電源を入れてから約13秒でWindowsが起動。
もちろん起動した後の動作も快適・快速。ブラウザのEdgeも一瞬で起動。Excelもスイスイ動く。(なおMicrosoft Officeは別で安く仕入れました。)
このPCいいよ!ホント速い。できるビジネスパーソンはもう買うしかないな、キラーン♪
ベンチマークを測ってみた(おまけ)
ここからは完全におまけ。
こんな一般向けパソコンでベンチマークを見たい人はいないはず。誰得というやつだ。
測ってみたベンチマークは3種類。それぞれの数値の意味は他のサイトで調べてくれ。
特に3Dグラフィックはグラフィックボードを積んでいないので測る意味があるのか?と思ったが念のため。
しかしなんだな。それなりのグラフィックボードを追加すればゲーミングPCとしても活躍できそう。省スペースのケースなので、小さめなグラフィックボードしか付かないけれど。
Pcmark
パソコンの総合的な性能がわかるベンチマーク。
CrystalDiskMark
ストレージの読み込み、書き込みの速さがわかるベンチマーク。
3Dmark
3Dグラフィック性能がわかるベンチマーク。
まとめ
5万円ちょっとのパソコンでここまで速いとは驚きだった。
今回選んだ「Vostro3681は速い」。しかし、同じ5万円代でも多くのPCは「速くない」やつがほとんどだった。これ、知らないと損をするやつ、と思った。
今回はここまで。読んでくれてどうもありがとう。はばぐっでい。