てんむすです。どうもこんちは。
またしてもBluetoothイヤホンの話ですが、Plantronics社のBackbeat PRO 5100を購入しましたので、そのレビューです。
つい先日、Anker Soundcore Life P2について書いたばかりですが、あちらは音質的に合いませんでしたので、あらためてBackbeat PRO 5100を買いました。
レビューを書くに当たって
前回のSoundcore Life P2のレビュー記事を読まれた方は飛ばしてください。
ぼくは細かい音質を聞き分けるくらいのオーディオマニアではありません。耳が特別良いわけでもないし、普通の人。ちょっとオーディオが好きな人です。
企業から製品提供を受けてもいないし、お金ももらっていないので、忖度無しです。ただし、個人の好みが入っているのはご了承くださいな。
イヤホンは電車の中で音楽を聴くために使っている
こちらも再掲です。
ぼくは通勤電車の中で本を読むことが習慣で、その際の集中力を高めるためにBluetoothイヤホンを使って音楽を聴いています。
通勤時間は往復で3時間ほどかかります。途中でバッテリー切れにならないことがワイヤレスイヤホン選びの条件でしたが、もはや考慮する必要が無くなりました。今はどの製品も、音楽再生が5時間以上という時代になりました。すばらしい!
Plantronics社のイヤホンをずっと使ってきた
Plantronics社の名前は聞いたことがありますか?
アメリカの企業です。もともとは航空機向けのヘッドセット製造から始まり、現在は業務用と個人向けのヘッドセットを販売しているようです。正直、この企業についてはぼくも詳しく知りません。海外では有名なのかしら?
ちなみに、今はPolyというブランド名で製品を作っているようです。BackBeatブランドはもう作らないという噂が・・・。
なんでそんなマニアックなメーカーのものを使っているのか?という話です。
「さてはオーディオマニアか?」と疑いたくなるところですが、違います。
(オーディオマニアの方に他意はありませんwどちらかいうと好きな部類です。)
単純に、いままでPlantronicsの製品を愛用してきたからです。
ぼくが初めてBluetoothイヤホンを購入したのは2012年で、そのときPlantronicsのBackbeat GOを買いました。
当時、無線のイヤホンはまだ一般的ではありませんでした。選択肢としてのラインナップも限られました。その少ない製品の中で、そこそこの値段で評判の良かったのがPlantronics社製品でした。
最近まではBackbeat GOの後継機、Backbeat GO2を使っていましたが、バッテリーの経年劣化により買い換えを余儀なくされました。
白羽の矢が立ったのが前回レビューした、Anker Soudcore Life P2です。しかしながら、音質的に我慢できない違和感があり、別のイヤホンを買い直すことにしました。
製品選びにもう失敗したくないので、慣れ親しんでいるPlantronics製品 Backbeat PRO 5100を買いました。
ちなみにAnker Soundcore Life P2が気になる方は、先日のレビュー記事をご覧ください。
ちなみに、ぼくが使ってきた歴代のワイヤレスイヤホンは以下の通りです。
Plantronics Backbeat GO
↓
Logitec LBT-AVHP06S
↓
Plantronics Backbeat GO2
↓
Anker Soundcore Life P2(すぐに使用を断念)
↓
Plantronics Backbeat PRO 5100(今ここ)
ご覧の通り、以前に一度Logitecに浮気しています。そのときも後からPlantronicsの良さを再確認し、元サヤに戻った感じです。
Plantronics Backbeat PRO 5100のスペック
価格.comによると値段は約20,000円です。
Amazonだともっと安くなっているので、気になった方はチェックしてみてください。
ちなみにぼくは約12,000円でゲットできました。
2019年に発売開始で、BackBeatのフラグシップモデルです。主な特徴は以下です。
- 左右完全分離のカナル型bluetoothイヤホン
- 物理ボタン搭載(兼タッチセンサー)
- 通話機能あり
- ノイズキャンセリング機能(通話時のみ)
- 水しぶきに影響を受けないレベルの生活防水(IPX4)
- バッテリーの持ちは6.5時間、ケースで13時間(ケースから2回のフル充電可)
- 片耳でも使用可
BackBeat PRO 5100の評価
ここからは、ぼくの評価です。
まずは写真の紹介ですが、デザインは普通です。箱を開けると写真立てみたい。
機能面の評価
機能面は「悪くない」です。
先に悪い点から書いていきます。
Backbeat PRO 5100は発売開始が2019年なのでで、他社最新モデルと比較すると、ひと世代まえのモデル相当です。決して安い値段では無いので、どうしても同価格帯の他社製品と比較せざるを得ません。その視点でみた場合に、他に遅れを取っている点がマイナス評価です。
■アクティブノイズキャンセリング機能が無い
この機能について詳しく知りたい方はググってください。簡単に言うとイヤホン使用時に自分の周囲の雑音を打ち消してくれる機能です。この機能は実装されていません。
■ワイヤレス充電ができない
充電はMicro USB端子で有線接続のみです。
■イヤーピースが独自仕様
一般的なカナル型のイヤホンは、どの製品も標準的なイヤーピースを使っています。そのため、換えのイヤーピースが入手しやすいです。無くした場合のスペアとしてだけでなく、好みの色・素材などにカスタマイズすることもできます。
一方、Backbeat PRO 5100は独自仕様のイヤーピースを採用しており、市販のものと互換性がありません。しかも、この専用イヤーピースが現在は入手困難です。どうやらメーカー自体がBackpeat PRO 5100の製造を終了いるらしく、イヤーピースも販売終了しているのでしょう。
ただし、この独自イヤーピースは故意に力を加えないと外れない仕組みになっていますし。あらかじめ小サイズと、大サイズの替えが付属していますので、なんとかなると思います。
イヤーピースを追加で買わなければいけないシチュエーションより、本体を紛失するか、落下で故障するリスクのが高いと考えます。
■装着中に外れて落としそう(故障・紛失リスク)
これは左右分離型のBluetoothイヤホン共通の性質だと思うので、Backbeat PRO 5100が劣っているわけでは無いです。
また、耳へのフィット感は人それぞれだと思います。ぼくの場合はポロッと落としそうだなと感じました。
どうにかならないものかと、今まで使っていたBackbeat GO2のスタビライザーをつけてみましたが、うまく機能しません。市販のスタビライザーも試してみましたが、今度はケースに入らないという運用面での問題がありボツとなりました。
慣れの問題かなあと思いつつ、もうちょっと対策を探ってみようと思います。
つづいて良い点です。
■うるさい場所にいても電話ができる
通話時のノイズキャンセリング機能はかなり優秀です。周囲がうるさい場所で通話しても相手にクリアな声を届けることができます。(前述のとおりアクティブノイズキャンセリング機能はついていないので、自分の耳に入ってくる音には変化ありません)
実際にこの機能はすごいです。周囲の雑音が激しい駅のホームや、にぎわったスーパーの中から電話で話すことありますが、クリアに声が聞こえていると言っています。
ちなみに、ぼくがPlantronicsのBluetoothイヤホンを使い続けてきた理由の一つに、この通話での音声品質にあります。初代Backbeat GOから、Backbeat GO2では、特段ノイキャン機能は付いていませんでしたが、通話の音質に優れていました。Backbeat PRO 5100ではノイキャンを搭載したのでより強化されています。もともと業務用のヘッドセットを作っているメーカーなので、この分野は強いのかもしれませんね。
■本体のボタンだけで一通りの操作が可能
ボリューム調整、曲送り、再生停止、電話に出るなど、一通りの操作が本体のボタンから可能です。(スマホを操作する必要はない)
前回のAnker Soundcore Life P2では、音量調整ができませんでした。
音声面の評価
音声面の評価は「良い」です。
最高級グレードの音質とは言いませんが、一般人には不満を感じないくらい良好です。
今まで使っていたBackBeat GO2よりも音質が更にクリアになっていました。
ついでに普段使っているヘッドホン(SENNHEISER PC363D)とも聞き比べてみましたが、さほど遜色ないレベルと感じました。
音質の評価は、以下の曲を聴いて評価しています。
- Queenのボヘミアンラプソディー
- フランク・シナトラのマイウェイ
- 映画『アメリ』のサントラ(インストゥルメンタル)
冒頭で書いたとおりオーディマニア的な専門用語がわからないので、平易な言葉で表現させてもらいますが、感想としては以下です。
悪い点は一つだけです。
■低音が少し弱め
イヤホンなので低音は弱くて当たり前なのですが、それを加味しても気持ち弱めでしました。フランク・シナトラのマイウェイでは、ウッドベースの「ぼんぼん」という音がきちんと聞こえますが、少し弱いです。ドラムの音はどの曲をとっても気になるところはありませんでした。
良い点は以下。あまり具体的に褒められていませんが、それは不満が無いからです。ポジティブに取ってください。
■高音、中音、低音のバランスが良い
前述の通り、低音が少し弱めではありますが高音、中音、低音の音量バランスは良好です。ボーカル、楽器どれをとっても自然な感じで聞こえてきます。
■音の位置や距離が感じられる
ひとつ一つの楽器の音が、それぞれどの方角のどのくらいの距離から聞こえてきているのかがわかります。ボーカルがどこに立っているのかも分かります。空間の広がりを感じます。
■楽器の音が聞き分けられる
音質もクリアです。いろんな楽器の音が聞き分けられます。特定の楽器が行方不明になることはありません。
コスパ的な評価
20,000円という価格からすると、コスパは良くないと感じます。
何度も言うように、他社の最新モデルと比較すると、ひと世代前のモデルに相当すると感じます。音質は文句ないですが、機能面で劣ります。
レビュー総評
ぼくは運良く約12,000円で入手できたのと、もともとのPlantronicsユーザなので満足しています。
音質もキレイに聴けるし、機能も良いです。特に通話音質についてはかなり優秀です。
しかし、友達に「オススメか?」と聞かれたら、「No」と答えますねw
同じ金額を出すならAirpodsの廉価バージョン(Proじゃないやつ)をオススメします。
うちの妻がAirpods(旧モデル)を使っているので試しましたが、総合的に値段相応の価値があると思いました。音質は良好、機能面やデザインはBakcbeat PRO 5100よりも優れていると思います。(ぼくはApple信者ではありません。)
ぼくの耳にはAirpodsが合わないんですよね。固定できなくて、顔を傾けるだけでポロッと落ちます。
さいごにひとこと
Backbeat PRO 5100のレビューを書きましたが、最後の結論は「Airpodsを買え」です。
意味不明かも知れませんが、そこのところ、どうぞよろしくお願いいたします。
悲しいことに、Plantronics社はBackBeatブランドは廃止したとの噂です。今後はPolyというブランド一本でやっていくそうですが、今のところPolyの製品ラインナップを見ると、ビデオ会議用のヘッドセットしかありません。
いつかまたBackpeatの後継機となる製品が戻ってくることを期待しています。Backbeat PRO 5100が壊れたら次は本腰を入れて、他社製品から探さないといけません。
今回、改めて考えさせられましたが、一定以上の音質を求めるのであれば、オーディオ事業を専門にやっているメーカーのイヤホンを買うべきと思いました。例えばSony、Apple、Bose、SENNHEISERなんかの有名どころですね。
ではまた!