どうも、こんちは!てんむすです。
今回もNiZ Plumキーボードの話。最近NiZのことばかりを書いているなあと思いつつ、今日はシリコンドームの交換方法について解説します。若干、誰得な感じもしますが、読み物としてどうぞ。
順を追って説明していきます。説明が不要なところは読み飛ばしてください。
シリコンドーム交換の目的は、キー荷重を変えることにありますから、キー荷重の話から入ります。
長くなるぞ、これは。
キー荷重とは
キー荷重とは、キーをタイプしたときの反発力の強さ。キーを押下するのに必要な力です。
日本のオンラインショップでNiZキーボードを買う場合、Amazonか販売代理店のAkeeyoから購入することになるのですが、現在は35g荷重のモデルのみ販売されているようですね。
NiZ公式サイトでは、45g荷重のモデルも選択可能
日本では35g荷重のモデルしか売っていませんが、NiZ公式サイト(英語)では、45gのモデルも扱っています。例えば、Atom66でも45g荷重のものが買えたりします。
でも全部英語だし、海外のサイトだし、ハードルが高いという人は、メルカリとかヤフオクで、45gのモデルが売りに出されるのを待つしかないですね。
ちなみに、ぼくは公式サイトで、今使っているMicro82を買いました。NiZは中国のメーカーですが、対応も悪くないし、海外発送なのに注文から6日で届きました。
ぼくは海外のサイトでもネットショッピングをしますが、中国の業者には、何度も痛い目を見みさせられました。しかし、NiZは中華メーカーにしてはサービス品質が良いと思います。
公式サイトに何か問い合わせしても、ぶっきらぼうながらレスポンスは早いし、はっきりとした回答をもらえます。個人的には好印象です。
キー荷重は後からでも変更できる
キー荷重は後からでも変更ができます。2つ方法があって、1つは増圧スプリングを装着する方法で、もう一つはシリコンドームを交換する方法です。
増圧スプリングは、誰でもお手軽に荷重を重くすることができます。Amazonだと+10gのスプリングが売っていますね。
100個入だから充分な数だと思ったけど、フルキーを使っている人の場合は、108個が必要だから足りねーじゃん。
あそっか、本体を購入したときに付属しているスプリングと合わせれば足りるのかも。
ちなみに、NiZ公式サイトだと+20gのスプリング(100個入)が売っています。
シリコンドームについては、この後詳しく説明します。
シリコンドームって何?
シリコンドームは、説明が難しいので写真を見ちゃいましょう。下の画像のようなやつです。
キーボード本体を分解してケースを開けると、基盤(画像の赤い部分)が見えてきます。
この赤い方の基盤は、基板部と、キースイッチが乗っている板がくっついています。間にシリコンドームが挟まってサンドイッチのようになっています。
さらにシリコンドームの中にはスプリングが入っています(増圧スプリングとは別)。
静電容量無接点方式では、キーが押されると、このスプリングが圧縮され縮み、その際の電圧の変化によってキーが押されたことを検知する、という仕組みです。
基本的な原理は同じですが、RealForceやHHKB等と、NiZのシリコンドームは互換性はありません。
また、このシリコンドームが、キーボード本体のベースとなるキー荷重を決めています。
増圧スプリング装着か、シリコンドーム交換か
増圧スプリングは、誰でもかんたんに荷重を増やすことができます。キーキャップを外して、スイッチとキャップの間にスプリングを装着するだけです。
シリコンドーム交換は・・・うーん、正直それ必要か?といったところです。何ができるかと行ったら、先ほど説明した、本体のベースとなるキー荷重を変えることです。
たとえば、45g荷重のモデルを買ったのだけど、やっぱりもっと軽い(35g荷重)ほうがいい、というケースです。しかし、この場合でも、わざわざシリコンドームを購入して、故障するリスクを背負いながら交換するか?という話です。
NiZキーボードは、メルカリやヤフオクにだせば、わりといい値段で売れます。換金性がいいと思います。なので、自分に合わないやつは、とっとと売っぱらって、新しいやつを買ったほうが、全方位からメリットがあるんじゃないかと、個人的には思うわけです。
さらには、唯一販売している公式サイトですら、シリコンドームのラインナップが悪くて、使いどきが余計に見えません。
最初から、NiZファンで、キー数はとくかく多くていいから、キー荷重を最大限にまで高めたい、オス!!みたいな、マッチョな人向けでしょう。
下の写真が公式で買えるシリコンドームのラインナップです。
今のところは、87キーの50g、108キーの50g、Atom68の35g、Micro82の45gのみです。
ただでさえ使うシーンがないのに、対応したモデルが少なくて、さらにはキー荷重もほとんど選択肢がありません。・・・ホント意味がわかりません。
しいて言うなら、マッチョな兄貴には、テンキーレスの87キーか、フルキーの108キーモデルで50g荷重のものに変更してみるのがいいかもしれません。これに+20gの増圧スプリングを装着すれば、70g荷重までいけます。
そんな奴いるのか?と思ったけど、いやいやいるんです。世の中広いですよ。
前の記事でも書いたかも知れませんが、
実際に、こういう人がいるんだよな・・・。(ぼくが見たのは海外ユーザでした)
スーパーマッチョな人に朗報
この記事を書いている、ちょうど2021/1/29から数量限定?で、フルカスタマイズできるモデルが販売されました。シリコンドームは最大で65g!
これに+20g加圧スプリングを装着すると85gです。
もはや意味不能です。でも一度触ってみたいな85g。
シリコンドームの交換手順
本体を分解する方法については、先日の記事をごらんください。ここでは分解できたことを前提として話を進めます。
フレームを外した状態から、本体と基盤を開いてください。
まずは、基盤とバッテリーのケーブル、それとスイッチ側の板とつながっているケーブルを外します。少し固めですが、強めに引っ張ったら抜けました。
次に基盤のネジを外します。これがまた無駄に多い。たぶん沢山のネジで固定されているがゆえに、静音だったり安定性を実現していると思うのですが。
丸で囲ってみましたが、シンプルに「この面に見えているネジは全てはずせ」です。
外したネジはなくさないように、マグネットシートの上に起きました。
ぼくの家だけか?と思うのですが、わが家の郵便受けに、水漏れした際の水道工事業者や、引っ越し業者の広告になっているマグネットシートが、頻繁に入っているんです。
これがまた大したものじゃないのに、紙の広告と違って『もったいない感覚』をくすぐるのです。
結局捨てられずに、冷蔵庫に貼ってしまう。気がつけば冷蔵庫の側面は、マグネットシートでびっしりです。そんな穀潰しのヤツらを活用できます。
ここはからは要注意!この後を読んでからネジを外すこと
ネジを全て外すと、基盤と、その上に乗っているキースイッチが付いている板を分離することができます。
注意点というのは、慎重に外さないと、スプリングがどこかに飛んでいって紛失のリスクがあるという点です。
写真のように、スプリングは固定されていないので、無計画に開くと基板側に付いたり、シリコンドームに付いたり・・・、要は不安定ということです。中にはどちらにもくっつかずに、開けた勢いですっ飛んでいくスプリングも。
そうなったら、まさに阿鼻叫喚の世界です。スプリングは小さく見失いやすいので、できるだけ片付いた場所で作業をしましょう。
あとはもうおわかりですね。交換するだけです。交換後のシリコンドームの凹みにスプリングを配置して、またケースをもとに戻すだけです。
以上です。まめ知識くらいに覚えておいてください、役に立たないと思うけど。
さいごにひとこと
先日書いた、故障したMini84 proの件ですが、バッテリー交換をして、無事にが生き返りました。最終的にバッテリーが故障していたわけではなかったことが分かったのですが、それでもモノタロウで購入したバッテリーは普通に使えましたので、それを記事にする予定です。
なんか最近、サラリーマンの方の仕事が忙しくなってきました。そっちは忙しくなっても、自分の目指している方向と違うので勘弁してほしいわ。残業0でお願いします。
では、また。はばぐっでい。