どうも、こんちは!てんむすです。
今回は、NiZ Plumキーボードの分解方法について解説します。
バッテリー交換や、キーの荷重変更のためのシリコンドーム交換(※)をする場合に分解が必要になります。あと、単純に分解することが好きな人もいるかも知れませんね。
※専用のバネを装着することで荷重を重くすることもできますが、本体内部にあるシリコンドームを交換することで、さらに重くすることもできます。
<シリコンドーム>
先日、Mini84 Proのバッテリーがお亡くなりになりました。Mini84 Proはヤフオクで購入した中古品なので仕方ありません。しかし、購入元が不明で問い合わせができないので、ダメ元で公式サイトに修理できるか問い合わせてみました。
とまあ、あっさり拒否されました。まあ、仕方ないです。国外だもの。送料もあるからねぇ。
でも、転んでもただでは起きませんよ。代わりに、バッテリーのスペックを教えてもらいました。
後日、自分で交換をするつもりです。注文したバッテリーがまだ届かないので、到着しだいチャレンジします。
バッテリーのスペックはわかったのですが、電子工作をしたことがないぼくには、特に接続端子はどれを選んだらいいかがわかりませんでした。そのため、実際に分解して目で見てみることにしました。
というような経緯で、今回分解に至ったわけですが、いざ分解をしてみると、コツがひつようだったので共有しようと思って記事にしました。
NiZ Plumキーボード分解の手順
はーい、ということで順を追って分解の方法について解説していきます。
分解した後の様子(構造の説明)
まずはじめに、分解した後の写真をお見せします。これから作業をするに当たり、あらかじめ構造を理解したほうがやりやすいと思いました。
パーツとしては、四方を囲っているフレームがあります。下に土台となるケースがあり、そのケース上にスイッチ等が含まれる基盤が乗っています。
フレームは裏面の、正面から向かって奥側と手前側のそれぞれ4箇所がツメで固定されており、このツメを外さないとフレームが外せません。
フレームを外してしまえば、基盤はケースに乗っているだけなので、簡単に開くことができます。
フレームの外し方
先ほど書いたように、裏面の奥側、手前側のそれぞれ4箇所あるツメを外します。
このツメですが、意外と強く噛んでいて、また外すための隙間を作りづらいので、けっこうやっかいです。
マイナスドライバーで無理やりこじ開ければ、外せると思いますが、本体に傷や汚れがつくし、ツメも折れるリスクがあるので、オススメはしません。
おすすめの方法は以下です。
準備するもの
作業をするにあたって、以下のものが必要となります。
・隙間に差し込むもの
オススメはプラスチック製のヘラです。ぼくはAmazonで5個セット(500円程度)のものを購入しました。
もしかしたら、スーパーのポイントカードのような、硬いカードであれば代用できるかもしれませんね。
・マイナスドライバー
さっき「傷がつくからオススメしない」って言ったじゃん。結局はマイナスドライバー使うんかい!って、思ったかも知れませんが、ゴリゴリやるのではなくて、やさしくソフトに使います。サイズとしては中くらいのサイズが良いでしょう。小さいと傷つけそうだし、大きいと意図したところに差し込めない可能性があります。
ぼくが使ったヘラはこちらです。ご参考まで。
【井上工具 プラスチックマルチヘラ 5本セット】
手順
はじめは苦労しましたが、その結果コツを見出しました。
以下の通りで、うまくいきます。
キーキャップを外す
準備として、キーキャップは外しましょう。全てのキーを外す必要はないかも知れませんが、フレームに面した外周部は外しておかないと、フレームにひっかかって邪魔になります。
手前側のツメを外す
先ほどの説明の繰り返しになりますが、裏面の奥と手前4箇所ずつのツメを外す必要があります。
特に手前側のツメが難易度高めです。先に手前側から外しましょう。
左右どちらか外側から外していきます。
ツメのすぐ横の隙間にヘラを挿し込み隙間を開けます。
ツメが浮いた状態になるので、ツメが噛んでいた溝にマイナスドライバーを差し込み、テコの原理でドライバーの持ち手を下げて、やさしくケースとフレームを外します。
コツとしては、ツメになるべく近い位置にヘラを差し込むことと、ツメが完全に浮いた状態になるまで隙間を作った上で、マイナスドライバーを使うことです。
この手順で、手前側全てのツメを外します。
奥側のツメを外す
奥側のツメも同様のやりかたで4箇所のツメを外します。手前側と比べると隙間を作りやすいため簡単でした。
フレームを外します。
ツメが全て外れてしまえば、あとはフレームを垂直に持ち上げるだけで外れます。
基盤とケースを開きます
基盤とケースは、少し力を加えれば開くことができます。特に特にネジやツメなどはありません。
お!バッテリーが見えましたね。
さいごにひとこと
注文したバッテリーが、まだ届かないので、なんともですが、交換で直ってくれるといいです。Bluetoothが使えなかったり、キーマッピングのメモリができないのが解消される見込みです。
ちなみにぼくは、35g荷重がちょうどいいようです。しかし、世の中にはいろいろな人がいて、荷重がとにかく重いのが好きな人がいるようです。
公式Discordをフォローしていると「オレ、75g荷重がいいんだけど」みたいな話も聞こえてきました。(オマエはどんだけマッチョなんだよ!)
そこまで極端な人には、シリコンドームの交換が必要なようですね。
Nizでは、2019年以降のモデルから新しいキースイッチを採用しているようです。触ってみた感じでは、新旧おなじ荷重でも、古いほうが軽く感じました。
今回はここまで。次回以降にバッテリー交換と、シリコンドームの交換について解説します。
ではまた!はばぐっでい。
うを~、参考になります!
野暮な質問ですが、BTモジュールに技適マークはありましたか?
技適マークはなかったと思います。分解したときの印象は、”いかにも中華製品だな”でした。