先日紹介したAnkerのワイヤレス充電器だけど、コンセントにさっているUSB充電器のUSBポートを変えたら「充電速度」が速くなった。「ワイヤレス充電」が「急速ワイヤレス充電」に変化したのだ。
おや?
具体的には、下の画像でUSBポートを「今まで」から「今回」の方に挿し替えてみただけだ。
ワイヤレス充電器で速くなったということは、もしかして「USBケーブル」で充電する場合でも速くなるのではないか?
同じように「今まで」⇒「今回」に買えてみたところ、やはりこちらも速くなった。
おやおや??
どうもこんちは。てんむす@どすこい一番星です。
今回は「なるべく短時間でスマホの充電をしたい人」向けの記事。どうしたら高速で充電できるのか?ということをまとめてみた。スマホ充電については複雑すぎて理解不能なところがある。ここでは細かい話をすっ飛ばして、「こうしておけば最適な高速充電ができる」という答えを共有したい。
スマホの充電速度がわからない
充電速度を速くする原理はシンプルなはず。「スマホに給電する電力を大きくすれば良い」ということに限るだろう。もちろんスマホ側も大きな電流を受けられることが前提だが。
しかし、現実はどうやったら大きな電力を送れるのか?それが非常に分かりづらい。
ぼくの推測だけれど、多くの人は「スマホ充電のポテンシャル」を発揮していないはず。ざっくり8割くらいの人が該当するんじゃないかと思っている。
もしそうだとすると、ちょっとの工夫で「今の1.5~2倍くらい充電を高速化」できる。
スマホの「高速充電」が分かりづらい理由
スマホの「高速充電」が分かりづらい理由は以下の通りだ。
・スマホ購入時に充電器が付属しなくなった
数年前まではスマホを買うと必ず「純正の充電器」が付いてきた。そのスマホに最適の充電器だ。しかし、ここ最近コストダウンの流れで充電器は付属しなくなった。結果として自分で選んで買う必要ができた。
・高速充電できる充電器がどれだかわからない
試しにAmazonで「USB充電器」を検索してみると
- 高速充電
- 急速充電
- 圧倒的な充電速度
- フルパワー充電
ざっとみただけで充電速度に影響しそうなキーワードがこれだけある。
また、充電に関する規格もいくつもあるようだ。
- PowerIQ
- Quick Charge
- Qi
- AFC
- USB PD
うーん、これではどれを選んだらいいのかがわからない。
先に言っておくと、上記のほとんどは「高速充電」にならないやつ、つまりハズレです。
ここまで複雑になった原因は以下の通り。
- スマホメーカーや充電器メーカーが「独自規格」をおのおの作ったため規格が乱立してしまったため。
- 安い中国製品が大量にショップに並ぶようになり、それらは商品説明が不正確で「充電速度」に関連するキーワードが統一されていないため。
利用者からしたらはなはだ迷惑な話だ。
「ガジェット」好きなぼくでも、スマホの充電に関してはホントに難解だった。正直、今までよく分かってなかった。
今回、良い機会なので本腰を入れて調べてみた。数時間のリサーチの結果、また実際に試してみた結果、ようやく答えが見えてきた。
「高速で充電する方法」の答え
最適解はこちら。もしこれから充電器を買うなら以下のとおり買っておけば大丈夫だ。AndroidスマホとiPhoneでは少し違うので注意が必要。
ポイントは「USB PD」の充電器を使うこと。USB PDは最大100Wの給電を可能とする新しい規格だ。使用するケーブルは「USB Type C to Cケーブル」になる。
Androidスマホ
ケーブルでの充電の場合
充電器(USB PD対応) ⇒ USB type C to C ケーブル ⇒ スマホ
下の画像はUSB PD対応の充電器だ。充電器側の端子はUSB Type-Cになっている。
使用するケーブルはこちら。両側がType-Cのやつだ。
ワイヤレス充電の場合
充電器(USB PD対応) ⇒ USB type C to C ケーブル ⇒ 15W対応ワイヤレス充電器 ⇒ スマホ
現在のワイヤレス充電では15Wが最大。(2022年2月時点)
下のはワイヤレス充電器の一例。Anker製のもの。
iPhone
ケーブルでの充電
充電器(USB PD対応) ⇒ USB type C to Lightningケーブル ⇒ iPhone
ケーブルはiPhoneを買ったときに付いてきたやつで大丈夫。片側がType-C、反対側がLightningになっているやつだ。
ワイヤレス充電の場合
充電器(USB PD対応) ⇒ (magsafe付属USBケーブル) ⇒ Magusafeワイヤレス充電器 ⇒ iPhone
iPhoneはApple純正規格「MagSafe」に対応したワイヤレス充電器でのみ最大の15W充電ができる。MagSafeに対応していない15Wのワイヤレス充電器では7.5W充電になる。
補足と、おすすめ充電器
なおUSB PD充電器を買う場合、最低でも45Wは欲しい。MacbookなどのノートPCにも使うなら65Wは必要。ちなみにぼくが使っているスマホGalaxy S21では45Wでの充電で最速になるようだ。
以下は参考まで。どれにしたら良いか迷ったら下の商品がおすすめ。別にAnker社の回し者ではないがAnker製なら品質、安全性、アフターサポートどれも安心。個人的によく愛用している。
45W USB PD充電器
65W USB PD充電器
USB Type-C to Cケーブル
15W対応ワイヤレス充電器
MagSafe充電器
既にある充電器で高速化する(かも)
既に使っているUSB充電器でも高速化できる可能性がある。
接続するUSBポートを変えてみる
充電器のUSBポートを見て欲しい。QuickCharge、もしくはPowerIQ のマークがあるならそこに挿してみると速くなるかもしれない。下の画像のマークがある場所だ。
ちなみに高速充電にはQuickChargeなら3.0以上、PowerIQなら2.0以上の対応が必要だ。この記事のはじめに紹介したUSB充電器では、数年前に購入したものなのでPowerIQのバージョンが古く1.0だった。だから充電速度が速くならなかった。
USBケーブルを変えてみる
USBケーブルも甘く見てはいけない。ちゃんとしたやつを使った方が良い。
ぼくが普段使っているケーブルはこちら。
「Lightning」、「Micro USB」、「Type-C」の3つが使えて非常に便利なやつ。しかしこのケーブルを使うと「通常充電」だった。USBポートは変えずに、ケーブルだけ変えてみたところ「急速充電」になった。つまりUSBケーブルの品質も影響するということだ。
あとケーブルがらみで補足しておくと、従来の「片側がUSB Type-A」のケーブルはもはや古く、流せる電流の大きさに限界があり、最大でも10W~20W程度の充電にしか対応していないのだ。今のスマホはもっと大きなワットで充電ができる。つまり片側「Type A」ケーブルを使っている時点で「最速にはならない」ということを覚えておこう。
Galaxy S21の充電では
ここからはGalaxy S21ユーザの同志に向けて発信したい。
Galaxy S21の高速充電に関して、Samsung公式サイトによると、USBケーブルでの充電の場合、「急速充電」「超急速充電」「超急速充電2.0」の3種類があるらしい。おまえはドラゴンボールか。ワイヤレス充電の場合は、「急速充電」、「急速充電2.0」の2種類とのこと。
それぞれの発動条件は以下だ。
”ケーブル急速充電には、次の3種類があります:急速充電(最大15W)、超急速充電(最大25W)、および超急速充電2.0(最大45W)。ワイヤレス急速充電には2種類があります:急速充電1.0(最大9W)および急速充電2.0(最大15W)。”
(Samsung公式から引用)
以上、これにて。
追伸
そろそろ確定申告の時期になりました。気を引き締めないといけないのだけれど「さて取りかかるか」と思うと、ゲームの”仁王”をプレイし始めるという負のループに陥ってしまった。誰かこの無間地獄から救い出してくれ。
今回はこんなところです。ここまで読んでくれてありがとう。ではまた、はばぐっでい。