どうも、こんちは!てんむすです。
これからNiZ Plumキーボードのキーキャップ交換について、シリーズで解説していきたいと思います。
ぼくは2020年末に初めてNiZキーボードを購入し、気に入りすぎて、わずか半月の間に3台も購入しました。1台目はMini84 Pro、2台目Micro84、3台目Micro82です。
間もなくキーキャップ交換に手を出し始めるのですが、独特なキー配列のせいで失敗することが多くありました。
市販されているキーキャップ自体も、お値段的に決して安いものではないので、手を出す前にに知っておきたいことをまとめました。
【最近のお気に入りはこちら(2021/5/16)】

NiZ Plumキーボードは、キーキャップ交換が楽しい
NiZ Plumキーボードの特徴として、静電容量無接点方式でありながら、キーキャップはCherry Mx軸に互換があります。
そのため、世に多く出回っている数多のキーキャップから、自分の好みのものをチョイスし、時には組み合わせ、思い通りのカスタマイズが可能です。
なお、同じ静電容量無接点方式であるHHKBやRealforce は、東プレ軸(Cherry軸互換なし)をつかっていて、NiZのようにはいきません。
このカスタマイズの自由さがNiZの最大の魅力だと思います。もちろん、他にもたくさん良いところのあるキーボードですが。

注:アヘ顔キーキャップが混じっているのは気のせいです。
とにかくキー配列が特殊
NiZキーボードでは、いくつかのモデルがあります。モデルごとにキーの数や、キーの位置、キーのサイズが違うので注意が必要です。
一部を紹介すると、Atom66とMicro84は、スペースキーのサイズが4.75uと変態的なサイズで、これに合うキャップを探すのは、至難の技です(ほぼ無理です)。
他にも、右Shiftや、Alt、Ctrlが普通より小さかったりしますが、サイズ以外にも、一般的なキーボードと比較して、EscやDelete、Pgupキーなどが置かれている位置(上から何段目か)が異なるので、これも合わせて注意が必要です。気をつけないと高さが合わず凸凹になったりします。
キーキャップ交換をする上で、知っておきたい基本的なこと
キーキャップ交換をする上で一般的なことをサラッと説明します。あわせてNiZ Plumにおいて知っておくべきポイントを解説します。詳細は次回に説明しますが、まずは読んでいただいて概要を理解いただくと、次回の解説がスッと入ってくるかと。
Cherry Mx軸
Cherry MX軸とは、ほとんどのメカニカルキーボードで採用されている、キーのスイッチです。スイッチとはキーキャップの下ある機構、これが打鍵感や静音性などの特性に影響します。
こんなやつです。
Cherry軸には種類がたくさんあって色で分類されていますね。いわゆる、青軸、茶軸、赤軸とか黒軸とかですが、聞いたこと有りませんか?
Cherry Mx軸の大きな特徴としては、キーキャップ交換が容易にできることです。上述の通り、ほとどのメカニカルキーボードで使われているため、世に出回っているほとんどのキーキャップはCherry Mx軸互換であり、たくさんの選択肢があります。NiZもこれに互換があります。
キーキャップの素材と印字
キーキャップはプラスチックでできていますが、同じプラスチックでも素材にも違いがあります。見た目や触りごこちの質感が違います。代表的なのはABSとかPBTです。この2つが主流だと思います。
ABSは安っぽくてツルツルしていて、日光や紫外線で劣化したり、摩耗に弱かったりします。打鍵音もカチャカチャとした軽い音になります。
一方、PBTは見た目がマットな感じで、肌触りもサラサラしています。打鍵音はポコポコといった感じで、ABSと比較して摩耗にも強いし、日光や紫外線にも強いです。落ち着いていて高級感があります。
よっぽどこだわりがなければ、PBT素材のものがオススメということです。
印字というのは、キーの文字をどう印刷しているかです。シルクスクリーンとか、レーザーとか、昇華印刷などがあります。
これも詳しい説明は省きます。一般的に昇華印刷が良いといわれています。長く使っても摩耗で印字が薄くなったりしないのでオススメです。
キーキャップのサイズ
NiZにおいて重要な要素です。キーボードを見てもらえばわかると思いますが、キーごとにサイズが違います。アルファベットのキーと、スペースキーを比べれば長さの違いがわかると思います。同じ長さだと思った人は、目医者に通うことをオススメします。
キーのサイズは、”u”という単位で表されます。基準としては、最小サイズであるアルファベットのキーを1uと数えます。その横幅の倍率に従って、たとえばTabキーは1.5倍であるため1.5u、エンターキーは2.25倍なので2.25uといった具合になります。

上でも軽く触れましたが、NiZでは通常とキーサイズが違うキーが多くあります。一例としてAtom66では、一番下の列のスペースキー左にFnキーが無理やりぶち込まれています。そのため、ぎゅうぎゅうのキツキツです。しわ寄せを食らった左右のAltキーのサイズは一般的なものより小さくなっています。モデルごとに特徴があるため、詳細は次回説明します。
プロファイル
キーキャップにはプロファイルと呼ばれる種類があります。個性と言った方が良いのかな。キー頂点の面積が違ったり、高さが違ったりといった、特徴があります。
XDA、DSA、Cherry、OEMとかとかです。プロファイルによっては、全てのキーが同じ高さのものから、上から下にかけて高さや傾きがことなるものがあります。
下の画像を見ていただくと、プロファイルごとの差がわかるかと思います。
一般的なキーボードの場合、統一したプロファイルのキーキャップを使っていれば問題ないです。しかし異なるプロファイルが混在すると、『見た目』も『触りごこち』も『打ちごこち』も凸凹します。これは先ほどの画像の通り、プロファイルによって高さや形状が異なるためです。
なお、NiZのキーボードにおいては、それに加えもう1点注意が必要です。
テンキーレスのX87と、フルキーのX108のモデルは気にしなくて大丈夫です。それ以外のモデルは、一部のキーが一般的なキーボードと別の場所に配置されています。
例えば、Escキーは一般的にF1~F12キーと同じ一番上の並びにありますが、Atom66では数字の1~0キーの並びにあります。他にもMicro82のDeleteやPageup、Pagedownなども、一般的な並びとは別の段にあります。
これによって何が起こるかというと、先ほどのプロファイル一覧の画像を見てもらえばわかると思いますが、縦の段の位置が上下にずれると高さや表面の傾きが、同じ並びのキーとずれます。つまり凸凹になります
なお高さがフラットなプロファイル(DSAとかXDAとか)の場合は気にする必要ないです。
ちなみに公式ディスコードアカウントが言うには「Niz Plum標準キーキャップの、プロファイルは、Cherryプロファイルに近いけど別物だ。キーキャップを換えるときはまるっと全て換えた方がいいよ。」とのことです。
さいごにひとこと
NiZのキーキャップ交換は、やるは簡単だけれど、やってみると壁にぶち当たることがあります。その難しさが余計に熱くさせるのかも知れません。うひー!
次回は、Plumモデルごとのキー配置と、交換の注意点を解説します。
では、はばぐっでい。