どうもこんちは!ブロガーの てんむす です。他のサイトで日本語入力アプリを比較をしているサイトがなかったので実験してみました。実験最高!
今回は、日本語入力アプリの中で、どれがいちばんベストか?についてお話しします。
なお、Windows、Macパソコンに限らず、またAndroidやiPhone/iPadでもつかえるものなので、どの端末でアプリをお探しの場合でも参考になる内容になっています。
今回対象にした日本語入力アプリは以下の4つ。
・Windows純正日本語入力 | ・WindowsPCに入っている標準のアプリ |
・Google日本語入力 | ・Androidスマホに入っている標準のアプリ ・Windows PCでも、Mac PCでも無料でインストールしてつかえるアプリ。 |
・ATOK | ・Android、iPhone/iPad、Windows PC、Mac PCで使用可能なアプリ。 (※有料) |
・Apple純正日本語入力 | ・Mac PC、iPhone/iPadに標準で入っているアプリ |
どれがベストか?
最初に結論から言っておきます。
Google日本語入力 が最強
コスパと正確性を考えると、Google日本語入力が一番良いという結論です。
これからその理由を解説していきます。
ブロガーはどのくらい文字を打つのか?
普段どのくらい文字を入力しているのだろう?
なーんて考えたことはありませんか?
ぼくが使っているATOKでは、レポート機能で入力実績を見ることができます。
直近のデータでは、1ヶ月で80,000字(原稿用紙201枚分)、時間にして142時間(約6日分)ということがわかりました。
これは一般の人と比べると多い方でしょう。文字数もさることながら、1月のうち、まる6日間もパソコンの前にいるというのはショックでした・・・orz
これだけ文字を打っていると、非効率な文字入力は致命的です。
では、効率的に文字を打つためには何が重要かというと、
- 打ち間違いを減らす
- 誤変換を減らす
の二つです。
「打ち間違いを減らす」ためには、経験や慣れが一番大きく影響しますが、使いやすいキーボードを使うことでも改善できます。(今回話したいことではないので省きます。ちなみに過去、おすすめのキーボードとしてNiz plumを紹介していますので気になった方はそちらをご覧ください。)
「誤変換を減らす」ですが、変換の正確性は、使っている日本語入力アプリに依存します。
正確な日本語変換をしてくれるアプリを使ううべし、ということです。
ぼくは、2021年に入ってから。9ヶ月間ほど実際に使ってみて、どのアプリがベストなのかを評価してきました。
その結果をお伝えしますが、それだけだとステマみたいになっちゃうので、客観性も持たせるために
- サンプルテキストを使って変換の正確性を測る
- ぼくが9ヶ月間使ってみて感じたこと
この2つの観点をミックスして解説します。
①サンプルテキストを使って変換の正確性を測る
使用するサンプルテキストは、Yahoo!ニュースから3つの記事をピックアップしました。
それぞれ、以下の観点で選んでいます。
岸田総理大臣のニュース | 一般的な文章。ベースとなる日本語変換の実力を測る。 |
iPhone減産のニュース | IT関連の用語を含む文章。専門用語への対応度合いを測る。 |
鬼滅の刃グッズ新発売のニュース | 固有名詞を含む文章。最新の用語への対応度合いを測る。 |
評価の方法として、小まめには変換せず、一つの文を入力し終えてから変換するというやりかたで実験しています。
原文の後に、それぞれのアプリで打ってみた結果を載せていますが、異なった箇所を緑色で強調していますので、つまり緑色の箇所が少ないほど正確ということになります。
あと一つ補足ですが、Apple純正日本語入力は、2016年バージョンのMac OSを使って検証していますので、あくまで参考ということにします。
いざ尋常に・・・勝負!
岸田総理大臣のニュース
原文はこちらです。
※各画像はクリックで大きくなります。
Windows純正日本語入力
Google日本語入力
ATOK
Apple純正日本語入力
<結果>
細かいところでは多少の変換ミスがありますが、どのアプリでも差はありませんでした。いずれのアプリでも正確に変換できています。
驚くことに、Apple純正日本語入力(2016年)は、最新版でないというハンデがありながら、1文字として誤りがないという結果になりました。むむむApple恐るべし。
iPhone減産のニュース
原文はこちら
Windows純正日本語入力
Google日本語入力
ATOK
Apple純正日本語入力
<結果>
どのアプリも専門用語には対応できています。
みなさん優秀です。
鬼滅の刃グッズ新発売のニュース
原文はこちら
Windows純正日本語入力
Google日本語入力
ATOK
Apple純正日本語入力
<結果>
「鬼滅の刃」という最近流行った固有名詞が登場するニュースです。
予想通り、アップデートがされていないApple純正日本語入力は苦戦を強いられています。
Google日本語入力とATOKでは、マンガのタイトル・作者名だけでなく、マンガ内で登場する固有名詞まで対応できています。
一方でWindows純正日本語入力は、ツメが甘いところがありました。
ここではATOKとGoogle日本語入力に軍配が上がりました。
総合評価
3つのニュースを踏まえると、「Google日本語入力」と「ATOK」が優れています。
ただし、ATOKは有料のサブスクリプションサービスを契約しないとつかえないので、コスパ面が良くないです。「Google日本語入力」は無料でつかえますので、総合的に考えると「Google日本語入力」がベストであるという結論に至りました。
なお、Apple純正日本語入力の実力は、最新でないにもかかわらず相当なものでした。
ということは、Mac OS、iPhone / iPadを使っている場合は、あえて他の日本語入力アプリを入れる必要はないと感じました。純正が一番。Appleすげえ。
②ぼくが9ヶ月間使ってみて感じたこと
ぼくの主観で選んだ評価では以下の通りです。どれも最低1ヶ月以上試してみました。
ATOK >>> Google日本語入力 > Windows純正日本語入力
(Apple純正日本語入力は、今回の実験のためだけに使ったので省きます。)
先ほどのサンプルテキストでは、どのアプリもほとんど差はありませんでした。
しかし、長時間使ってみるとATOKが一番使い勝手が良いです。
ATOKのいいところは、タイプミスを修正してくれるところです。
他のアプリでも同じように修正をしてくれますが、ATOKが一番柔軟で、自分が打ち間違えていることを忘れてしまうくらい優秀。
つまり、冒頭で書いた「誤変換を減らす」だけでなく「打ち間違いを減らす」というところにまで手を突っ込んでくれてサポートしてくれるところが強みです。
JUSTSYSTEMを応援したい
もともと、この記事を書こうと思ったとき、“ATOKこそが至高”という内容になる予定でした。
しかし、単純に日本語変換の正確性だけを見てみると、他のアプリとさほど差がないことがわかりました。
ぼくは、ATOKのメーカーである「ジャストシステム」の回し者ではないですが、ATOKについて少し紹介しておきます。
かつてNECが日本のパソコン市場を席巻していたころ(30年くらい前の話)から、ずーっと「一太郎」を作り続けている純日本の企業です。
ATOKは、冒頭で紹介したような、入力実績のレポートを見せてくれます。
他にも長時間、文字を打ち続けていると「そろそろ休憩しませんか?」と言ってくれる気配りもあります。
これこそ日本のカルチャー「お・も・て・な・し」というやつですね!
ちなみにATOKは「ATOK Passport」というサブスクリプションサービスに入らないと使うことができません。
プランは「ベーシック」(330円/月)と「プレミアム」(550円/月)の2種類がありますが、一般の人はベーシックの方で十分だと思います。
どちらのプランでも10台までの端末にインストールすることができ、対応機種はWindowsPC、Mac PC、Androidです。
iPhoneやiPadの場合は「ATOK for iOS」という買い切り版の別アプリを買わないと使えません。
正確に変換するためのコツ
最後におまけです。
自分自身の工夫で、日本語変換の正確性をあげる方法についてお話しします。
コツとしては、変換を小まめにするのではなく、文字を長く打ってから変換することです。
日本語入力アプリでは、文章の前後関係を見た上で、どう変換するかを判断しているためです。つまり文脈を読んでいるわけです。
今回は以上です。
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